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A-KIT=キット化ということ
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現在の家の作り方 |
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| 現在の一般的な家の作り方は、ある意味で「キット化」しているように思える。 住宅は、ちょっと前には考えられなかったくらい、当り前のように工業製品が入り込んでいるの である。それは普通の住宅であればあるほどその傾向はより強いのである。例えば、もっとも ポピュラーなのは浴室ではないだろうか。「ユニットバス」といわれる工場で作られ現場で組み 立てられる浴室が、ごく普通の浴室であり、現在の家の大部分の浴室ではないだろうか。 下側タイルで上部は板張りなんて、タイル屋さんと大工さんで作る浴室なんて、よっぽどのエキ ゾチックあるいはクラシックな存在なのである。洗面器は、という段階から、今では洗面台という 形で最初から用意されているのである。もちろん開口部から厨房、下駄箱、階段、押入れ、間仕 切り等々、住宅に必要な全てが、工業製品として半完成状態で存在するのである。それらは 「建材」と言われる。建材メーカーのカタログに、ありとあらゆるものが製品化されているのである。 それを組立てるのは専門家といっても特別な能力を必要としているわけではない。でも、それらは 専門家向けの「建材」なのである。 そしてそれが組立てられた結果は何の統一感もデザイン性も感じられない住空間を際限なく作り だしているのが現状なのである。それは「建材化」と呼ぶべきであって、建材カタログから寄せ集 められた「建材」の集合体でしかないのである。それはなにを作ろうとしたのか、何を作るべきなの かの考えも何もない世界なのだ。「キット化」とは「建材化」とは異なる出発点から始まる。 |
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集成材・金物・パネル |
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| A-KIT 住宅は「木造住宅合理化システム」として認定された木造在来軸組工法の住宅を作る システムである「TZ 工法」から始まる。工場で加工された集成材の土台、柱、梁を、接合金物 によって接合させ、工場生産されたパネルによって耐震、断熱気密性能を図るという工法である。 木造住宅の基本、その骨組と壁がすでに「キット化」しているのである。 木造在来工法の基本、土台、柱梁の骨組みは、全て集成材を使用し工場で部材として加工さ れる。 大部分の合理化システムに使用されているクレテック金物を使用している。メーター毎の 柱間に入る壁パネルは工場で生産される。両面針葉樹構造用 Fc0 合板張り、断熱材は細繊維 グラスウール16kg充填、気密シート張りである。 この壁パネルは工法上最大の合理化と考えられる。間柱筋交い、フォールダウン金物等の取付、 断熱材充填、気密シート張り、下地あるいは仕上げ材張りまで、現場でのたくさんの作業工程を 減らしている。これらは施工上のバラツキを防ぎ、その性能を十分担保し、旧来の在来工法では 不可能に近い断熱気密性能、耐震性能を可能としている。 これだけでも十分「キット化」されているが、それに開口部部品もまたキットの一員である。断熱 気密性能に秀でた国産ペアガラス入りの木製建具が用意されている。 「キット化」とはデザインされた住宅のパッケージなのである。A-KIT は自由度の高い在来工法 であるが、はっきりとした限界を設定し、規格化、標準化を徹底させている。在来工法でありがち な「間取り=構造」という考え方を排し、構造と平面計画を分離という考え方が基本にある。大きな ワンルームと家具による間仕切りを持った住空間のデザインを進めている。それらに統一した考え を与え、それらに必要な部品部材をデザインし、それらを「キット化」する。それによって統一感の あるデザイン性豊かな住宅、それを作るのが A-KIT なのである。 |
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A-KIT の目指すもの |
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| それはセルフビルドDIYする人の為、コンストラクション・マネージメントCM方式で建てる人の為、 というわけではない。結果的にそう使われることも可能なのだが、それは結果的にそうなったに すぎない。「キット化」とは技術を全ての人達、家を作る専門家ではない「住まい手」というべき人達 が理解し自分のものとすることである。 専門家ではない素人、「ユーザー」「住まい手」のための「キット化」なのである。 現実の現場は「ユーザー」不在のまま、専門家の為の「建材化」が進んでいる。それは専門家の 為の専門家専用キットなのである。例えば給水給湯配管はヘッダーシステムが流行りつつあるが、 どう考えてもあの接続は誰でも出来る、精度よく専用工具を使えば簡単に接続できるのである。 誰にでも出来るが、素人には販売されていないというのが現実なのである。 今まで専門家達は、住まい手が家の技術を自分のものとするのを邪魔してきたんじゃなかろうか。 全てを難しく、素人の手におえるものではないとしてきたんじゃなかろうかと思う。 全ての建築に携わる専門家、これからの設計者は素人向けの「キット化」に腕を振るうべきと考える。 例えば「階段キット」を考えてみよう。一式の梱包を解いてみれば、そこにあるのは集成材の厚さ 30mmの240×900の段板10枚、踊場部分の900×900が2枚と斜めにカットされた段板が2枚、 段板を支える側桁にあたる部材、スティール製の塗装済手摺がついている。簡単な組立説明書と 取扱説明書がついている。素人二人が半日で組み立てられるというキットだ。 それははっきりとした価格も設定されている。こんな部品部材の集合を「キット化」というのである。 そのキットに全ての考えと設計があると考える。そんな全てがデザインされ、その性能が全て担保 される「住宅を作るキット」を A-KIT は目指すのである。 |
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